「分解発音」とは(2) 

 

         英語の「音のつながり」と「音の変化」

 

 

■ 次の単語を発音してみてください。

 

     accident     action   

 

  私達日本人は「アクスィデント」「アクション」と発音します。

 ところがアメリカでは、これらの「c」は違う音で発音されます。

 

     a(c)cident    a(c)tion

       【 】       【 】

 

 どのように変化するのでしょうか。

 

         ↓

 

        ↓

 

        ↓ 

 

 もし「c」を「ク」と発音すると、たとえ声を出さなくてもその後に

 余計な母音が入ってしまいます。

 日本人には、この「余計な母音が入る」という感覚が分からないのです。

 皆さんは「k」と「ku」の違いをどのように考えているでしょうか。

次のように思っている人も多いと思います。

 

       k                 ku

    声を出さずに短く「ク」       声に出して「ク」

 

 この考え方が、日本人の発音を汚くしてしまった最大の原因なのです。

 本当に「ku」を声に出さずに発音すれば「k」になるのでしょうか?

 

 

■ 次の単語を「ク」を意識しながら発音してみてください。

 

   サクラ      ネクタイ

 

  私達は無意識に「ク」を区別して発音しています。

 少し考えてみてください。

 

     ↓

 

     ↓

 

     ↓ 

 

 

 次のような違いがあります。

 

   サ(ク)ラ      ネ(ク)タイ

       ↓              

  声が聞こえる    声が聞こえない

 

  ということは、私達は次のように発音しているのでしょうか。

 

   サ  ク  ラ       ネ  ク  タイ

   sa ku ra     ne  k  tai

 

  そうではありません。

 日本人はどちらも「ku」と発音しています。

  その証拠に「サクラ」「ネクタイ」を声に出さずに発音してみると、

 「ク」の区別がつかなくなります。

 

    * 関西方面では、どちらも声を出して発音する傾向があります。

 

 

では、「k」だけを発音するにはどうすればいいのでしょうか。

 

   ア(ク)スィデント    ア(ク)ション

      k?            k?

 

 実は、私達が毎日使っている日本語の中に、その答があったのです。

 

 

 

■ 次の単語を「ク」を意識しながら発音してみてください。

 

   ネクタイ    ハクサイ

 

 これらの「ク」は、どちらも「無声」です。

 でも日本人は、音を区別して発音しているのです。

 何度も発音して確かめてみてください。

 

     ↓

 

     ↓

 

     ↓ 

 

     ↓ 

 

 「ハクサイ」の「ク」は、どこか響きが違うことに気付いたでしょうか。

 この「ク」には「母音」が付いていません。

 そのかわりに「ク」と発音したと同時に「s」の音が付くのです。

 速く発音するほど、それが顕著になります。

    

    ハ  ク  サ  イ

    ha ks sa  i

         【クス】

 

 私達は、この「ク」を1つの音のように感じていましたが、実は2つの子音

 を同時に発音する特殊な音だったのです。

 自分の口の中に意識を集中して、何度も繰り返してみてください。

 「ハ クス サイ」と発音しているのが分かると思います。

 

  A)のように「ク」の後に母音を入れて発音すると、とても違和感のある

 発音になってしまいます。

 

    A)  ハ ク サ イ          B)  ハ     

          【クゥ】                    【クス】

             ×                〇

 

 ★ 音声で確認してください  →  こちら

 

 

 「クス」について理解できたでしょうか。

 日本語の中にも、英語のように「子音+子音」を同時に発音する形が存在

 していました。でも私達はそのことに全く気付かずに自然に使いこなして

 いたのです。これがネイティブの恐ろしさと言えるでしょう。

 つまりネイティブというものは、発音はできても、それを説明できないもの

 なのです。

 

 

■ それでは英語の発音に戻りましょう。

 

    a(c)cident      su(c)cess          e(x)citing

 

 「c」や「x」を「ハクサイ」の「クス」を使って発音することにより、

  その後に余計な母音が入らずに、きれいな音のつながりができるのです。

 

  ★ 音声で確認してください  →  こちら

 

     a(c)cident       su(c)cess          e(x)citing

        クス          クス         クス

 

 いかがでしょうか。

 1つの音のように聞こえても、本当は2つの子音が同時に発音されて

 いるということがお分かりいただけたでしょうか。

 

*「クス」というカナや説明内容は、私の著作物であり分解発音の

法則の一つです。指導許可を得ずに教育や出版に使用すること

をお断りいたします。

 

 

     「分解発音とは(3)」へ続きます  →  こちら

 

 

 

 

 

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